結婚式二次会は、親しい友人たちとリラックスした雰囲気でお祝いを分かち合える、特別なひとときです。
その開催にあたり、ゲストをお迎えするための会費設定は、多くの新郎新婦が悩むポイントの一つと言えるでしょう。
参加者の満足度を高めつつ、新郎新婦の負担も考慮した適切な会費額を知ることは、スムーズな準備を進める上で不可欠です。
今回は、結婚式二次会の会費に関する具体的な目安や、費用設定の考え方について詳しく解説していきます。
結婚式二次会の会費の平均額
会費の全国的な平均額
結婚式二次会の会費は、参加人数や開催場所、内容によって変動しますが、全国的な平均額としては、男性が7,000円から8,000円程度、女性が6,000円から7,000円程度に設定されるケースが多いようです。
この金額は、会場費、飲食費、景品代、プチギフト代、音響設備費など、二次会にかかる諸費用を考慮した上で、ゲスト一人あたりから徴収する金額として一般的に見られます。
ただし、これはあくまで平均的な目安であり、地域や会場のグレード、提供される飲食物の内容によって大きく変動する可能性があるため、参考情報として捉えることが重要です。
地域別で見る会費相場の傾向
会費の相場は、開催される地域の物価や、都市部か地方かによって傾向が見られます。
一般的に、東京や大阪といった大都市圏では、会場費や飲食費が高くなる傾向があるため、会費も全国平均よりもやや高めに設定されることが多いです。
特に都心部の一等地にあるおしゃれなレストランやホテルを貸し切る場合、その分会費も上昇します。
一方で、地方都市や郊外で開催する場合には、比較的リーズナブルな会場を選択できたり、地域独自の飲食店の利用が可能であったりすることから、会費を抑えられる傾向にあります。
しかし、地方であっても、ゲストの年齢層や求める雰囲気に合わせて高級な会場を選べば、都市部と同等かそれ以上の会費になることも考えられます。
男女別の会費設定の考え方
二次会の会費を男女で異な設定にする場合、一般的には男性の方が女性よりも1,000円から2,000円程度高めに設定されることが多いです。
この差額は、主に飲食の内容の違い(男性の方がアルコール摂取量が多い、あるいはコース料理の内容で差がある場合)や、ご祝儀の相場との兼ね合いを考慮して決められることがあります。
また、新郎新婦がゲストに対して「男性ゲストにはより満足度の高いおもてなしをしたい」といった配慮から差をつけるケースもあります。
一方で、近年ではジェンダー平等の観点から、男女同額に設定するカップルも増えています。
どちらが良いかは、新郎新婦の考え方、ゲストの構成、そして会場のプランによって異なりますので、二人でよく相談して決定することが大切です。

二次会費用会費でどこまで賄える
会費に含めるのが一般的な項目
結婚式二次会の会費収入で賄われることが一般的な項目としては、まず会場のレンタル料や、コース料理およびフリードリンクといった飲食にかかる費用が挙げられます。
これらは二次会のコストの中でも大きな割合を占めるため、会費設定の根幹となります。
その他、ゲストを楽しませるための景品代、参加者全員に配布されるプチギフト代、会場の音響・映像設備の使用料、また、司会者や音響オペレーターへの謝礼なども、会費に含まれることが多い項目です。
これらの費用をすべて合算し、予想されるゲスト数で割ることで、1人あたりの会費の目安を算出する際の基準となります。
新郎新婦が自己負担する費用の例
会費収入だけでは賄いきれない、新郎新婦が自己負担することになる費用も存在します。
例えば、会場の装飾に特別なこだわりがある場合、そのための追加費用は自己負担になることが一般的です。
また、ウェディングドレスやタキシード以外の衣装(お色直し用ドレスや、二次会用のカジュアルな服装など)を新郎新婦が用意する場合も、その費用は自己負担となります。
さらに、プロのカメラマンやビデオグラファーに依頼して、二次会の様子を本格的に撮影してもらいたい場合、その費用も会費とは別に発生することが多いです。
その他、二次会を盛り上げるための特別な演出や、遠方から来るゲストの交通費・宿泊費の一部を負担するなど、新郎新婦の「ゲストをもてなしたい」という気持ちから、会費とは別に費用をかけるケースが見られます。
会費設定の目安となる総費用の把握方法
会費設定を正確に行うためには、まず二次会にかかる総費用を明確に把握することが極めて重要です。
会場との契約内容、飲食費、景品、プチギフト、装飾、演出、外部スタッフへの謝礼など、考えられるすべての項目について、概算ではなく、できるだけ正確な見積もりや請求額を確認し、リストアップします。
その総費用から、新郎新婦が自己負担すると決めた金額(あるいは、現実的に自己負担せざるを得ない金額)を差し引きます。
残った金額が、会費収入によって賄うべき費用となります。
この金額を、二次会への参加を予定しているゲストの人数で割ることで、1人あたりの会費の目安が算出されます。
ただし、ゲストの最終的な参加人数は変動する可能性があるため、少し余裕を持った設定や、自己負担額の調整も視野に入れることが賢明です。

まとめ
結婚式二次会の会費設定は、ゲストへの感謝とおもてなしの気持ち、そして新郎新婦の予算とのバランスが鍵となります。
全国的な平均額を参考にしつつ、開催地の物価や会場のグレード、男女別の設定の有無などを考慮して、具体的な金額を検討していくことが重要です。
会費でどこまで費用を賄うことができるのかを明確にするために、まずは二次会にかかる総費用を正確に把握し、新郎新婦が自己負担する項目と会費でカバーする項目を整理しましょう。
これらの準備を丁寧に行うことで、参加者全員が心から楽しめる、満足度の高い二次会を実現することができるでしょう。